2020年7月11日更新
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マクドナルド(MCD)企業概要
世界100カ国以上に38,000店以上の店舗を展開しています。ファーストフードの先駆けですが、健康志向が逆風になっていました。そこで2017年3月に長期的なグローバル成長計画を発表しました。デジタル機器とテクノロジーを活用して顧客満足度の向上、配送の強化等、新しい成長戦略を発表しました。また店舗のフランチャイズ化を進めており、その比率は93%まで進んでいます。
- 業種分類:消費者サービス
- 採用インデックス:ダウ30,S&P 100,S&P 500、ラッセル1000 ,S&P グローバル100
- 従業員:205,000名
- S&P 格付け:BBB+
売上高内訳
(百万USD) | 直営 | フランチャイズ | 合計 |
2019年 | 9,421 | 11,656 | 21,077 |
2018年 | 10,013 | 11,012 | 21,025 |
2017年 | 12,719 | 10,101 | 22,820 |
年々、直営店舗の売上高が減少して、変わりにフランチャイズ店舗からの売り上げが増加しています。
エリア別内訳
(百万USD) | アメリカ国内 | アメリカ国外 |
2019年 | 37.2% | 62.8% |
2018年 | 36.5% | 63.5% |
2017年 | 35.1% | 64.9% |
アメリカ国内の売上高が若干ですが増加傾向です。
決算状況
以下、データはモーニングスターからです。
売上 利益状況

売上高は店舗のフランチャイズ化を進めているので、減少傾向にあります。逆に営業利益率は上昇しており、40%を超えてきています。
キャッシュフロー

営業キャッシュフローは安定しており現金を稼ぎ出しています。フリーキャッシュフローも潤沢です。営業キャッシュフローマージンも上昇傾向にあり、フランチャイズ化の効果が出ています。
1株利益、配当

EPS、DPSともに安定して推移しています。特に2015年からのEPSの伸びは顕著です。配当性向も60%前後です。
投資パフォーマンス
2010年12月末から毎年12月末に1,000ドル投資した場合のパフォーマンス。配当金はすべて再投資しています。ただし配当金の税金,購入手数料は考慮していません。(データはyahoo financeより)

累計投資金額 1,000ドル×10回 =100,000ドル
評価金額 197.61ドル×99株 =19,563.39ドル
投資金額に対して10年間で約2.0倍になりました。
投資指標
株価情報 (SBI証券より)
- 2020年7月10日 株価 184.88
- 52週高値 221.93
- 52週安値 124.23
- 予想PER 32.163671
- 予想配当利回り 2.7125%
- 予想ROE -35.551%
直近決算状況 (2020年Q1)2020年4月30日発表
売上高 (予想はGoogle finance より)
予想46.59億USD | 実績47.14億USD | 差異1.2% |
1株利益 (予想はGoogle finance より)
予想 1.54USD | 実績1.47USD | 差異-4.84% |
前年比売上高は6.2%減、純利益16.7%減です。特に、新型コロナウイルスの影響により、3月の世界既存店売上高は22.2%減少しました。4月30日現在75%の店舗が営業中です。又新型コロナウイルスの影響により2020年ガイダンスを撤回し、予測できないとしています。
10年チャート、1年チャート

2016までは停滞してましたが、フランチャイズ化を加速したのと同時期に株価も急騰しました。但し直近、移動平均線がデットクロスしており気がかりです。

この1年、コロナショックで一時下落しました。外食産業なので戻りは鈍く180ドルから200ドルの間で停滞しています。25週移動平均線も下向きで上値はしばらく重そうです。
統括
直営店舗からフランチャイズ店舗に切り替えを進めていて、ロイヤリティー収入がメインに切り替わっています。これにより、人件費等の大きな経費を抱えずに済み、売上高は減少していますが年々収益を伸ばしています。
2017年よりデジタルへの投資も進めており、日本でも今年からモバイルオーダーが開始されました。私も体験しましたが、スマホで決済まで完了するので店舗では商品を受け取るだけです。じっくりスマホでメニューを選べて、店舗では待ち時間も無しで快適です。
やっぱりマクドナルドは月に2~3回は食べたくなります。美味しいですがポテトを辞退すれば結構ヘルシーだし。今日もグランベーコンチーズを食べました。当たり前ですが、何時、どの店舗でも同じ味が食べられるのは素晴らしい事です。
予想配当利回りも2.7%前後、予想PERも32前後と指標的にはやや割高です。新型コロナウイルスの影響はありますが、強力なブランド力、繰り返し食べたくなる習慣性があります。
ブランド力とフランチャイズ化による収益の安定化により、今後も買い進めます。
外食で世界首位のハンバーガーチェーン。フランチャイズにて世界展開