物価上昇でインフレ?こんな時の投資戦略

アメリカでは、ワクチン接種が進んで新型コロナウイルス感染収束が見えてきました。

そんな中、2021年5月12日に発表した4月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は、総合指数が前年比4.2%上昇し、2008年9月以来、約12年半ぶりの大幅な伸びを記録しました。

その結果、株価は大きく下落、長期金利が上昇してドル高が進行しました。

我々個人投資家はどのように備えればよいのでしょうか。考えてみました。

この記事では

米国物価上昇は市場にどんな影響を与えるのか?自分の為にまとめてみました。

そもそも物の値段が上昇するとどうなるか?

2020年はコロナウイルスによる経済停滞防止の為、世界中で金融緩和が進みました。

ステイホームにより、物が売れなくなるのを防ぐため金利を下げて、お金を配布して、経済活性化を各国進めました。それにより実体経済はコロナにより停滞しましたが、世界中で作り出されたお金が株式や仮想通貨などのリスク資産に流れ込み各国で株高が進みました。

2021年になりアメリカでワクチン接種が進み、経済活動が正常化してきました。よって、商品やサービスの需要が急回復しています。それにより昨年まで停滞していた物価も、急上昇しました。アメリカの4月度消費者物価指数(CPI)では特に航空券が10.2%、宿泊も8.8%伸びました。昨年のステイホームの反動ですね。

物価上昇が進むとアメリカの連邦準備理事会(FRB)も対策が必要になります。現在、FRBは物価の上昇は一時的(昨年の反動)で長くは続かないとしています。しかし、FRBの予想が外れて、このまま物価上昇が続けば、FRBも現状の金融緩和から引締め(テーパリング)に政策変更を迫られます。

現在実施している、市中への資金供給を増やし景気を刺激する政策を、順次減少させていきます。

これにより市場では金融緩和の縮小、政策金利の値上げが意識されます。

そもそも金利とは

実質金利 = 名目金利-期待インフレ率

名目金利とは表面上の金利です。預金金利3%とか、長期金利1.8%とか、表示されている金利の事です。

仮に預金金利3%でも、物価上昇(期待インフレ率)が3%ならば実質金利は0になります。

仮に金利3%の時に100円を銀行に預ければ1年後103円になりますが、100円のジュースも1年後103円になれば実質金利0になります。

現在のアメリカは、名目金利を金融緩和により低く抑えているます。対して期待インフレ率が高いので実質金利はマイナスです。しかし、金融緩和終了を見越して10年債利回りが上昇してきました。(名目金利の上昇)

SBI証券より

金利が上昇するとわざわざ下落リスクのある株式を持つ必要がなくなるので、高PER銘柄(ハイテク、グロース銘柄)を中心に売られます。又世界中で一番安全な米国債の利回りが上昇すれば、世界中のお金が集まり、ドル高が進行します。

金利上昇のインパクト

金利上昇は長期的には株価にプラスです。

 現在一時的に株価は下落していますが、見方を変えると、金利上昇局面は景気回復局面です。よって、景気敏感株(鉄鋼や素材、輸送業など)は上昇します。日本株でもアメリカ市場に輸出している輸出関連株等の上昇が期待されます。又金利上昇により金利収入が増える銀行株にも有利です。

 しかし、米国金利上昇は新興国通貨には不利に働きます。アメリカが金融緩和から金融引締めに変更されると、それまでのあふれたマネーが新興国から引き上げられるからです。わざわざリスクの高い新興国に投資しなくても米国の金利が上がれば安全な米国債券に投資していれば、金利収入を得られます。

 日本への影響も考えてみました。米国金利上昇による日米金利差拡大により、日本でも円からドルへの流れがおきます。それにより為替相場は円安ドル高の動きになります。それにより、輸出企業の利益が拡大し日本株上昇へつながります。又円安により日本国内への輸入品の価格が上昇して、物価上昇から金利上昇の期待が高まります。

まとめ

まずは、この米国物価上昇による、長期金利の上昇が一時的なものか見極める。その上で、

米国物価上昇からの金利上昇の影響

短期では

今まで市場をけん引してきたハイテク、グロースの高PER銘柄にとってはデメリット。株価下落を招きます。

SBI証券より

金利上昇局面では上記のように高PER中心のNASDAQの上昇は鈍いです。

為替はドル高が進行

資金が米国に集まる為に、財政基盤の脆弱な新興国を中心に財政リスクに襲われます。通貨下落により最悪デフォルトが発生すると世界経済にも悪影響が発生します。

日本でも、海外資金が引き上げられるので高PERのグロース株を中心に株価は短期的に下落します。しかし、日米金利差拡大から円安が進行。輸出企業を中心に株高が期待できます。

金利上昇、物価の上昇は現金の価値が目減りします。長期目線ではインフレに強い株式は期待できると思います。

上記は個人の見解です。投資は自己責任でお願いします。

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